新人チャットボーイ初日

チャットボーイの登録申請をした日から既に数日が経っていたので、早く始めたくて仕方がなかった僕は、プロフィールの文章や画像の作成は後回しにして即インする事にしました。
部屋と身なりを整え、後はオンラインボタンを押せば始めれる状態になった所で・・・「オレはこれからチャットボーイを始めるんだ」という実感が急に湧いてきました。

ネット上で自分の映像(顔)を見られたり話をしたりする事は、以前の記事にて書いた通りニコ生で既に慣れていたので、今回も問題は無いだろうと思っていたのですが・・・いざその状況になった瞬間、急に色々と考え始めてしまったのです。(何事も実感が湧くのが遅いタイプです)

事務所でチャットレディを始める方であれば、ただでさえ、ネット上に顔を初めて晒す方が殆どでしょうし、その上、大なり小なりアダ行為をしないといけないわけで・・・その方たちと比較したら僕の状況なんて全然ぬるま湯レベルです。

ですが、残念な事に僕の不安が治まる事は無く、プロフィールやサムネの作成等に時間を当てながら悩み続けましたが、結局その日はイン出来ませんでした。


そして次の日に、「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ」と自分に言い聞かせ、思い切ってオンラインボタンを押しました。

程なくして、会員が無料で僕の部屋(映像)を覗きに来る際に鳴る「キンコーン」という音が鳴リ続けました。
その音を聞いた僕は、ただただオロオロするしかありませんでした。
今でこそ「手を振る」とか「お辞儀をする」とか何通りか思い付くんですけど、当時は何も下調べをせずに始めてしまったので、何をすれば良いのか全く分からずにテンパっていました。(本当に情けない話です)
予め、他のチャットボーイの待機映像を参考にしておけば良かったと、つくづく思います。


とりあえず僕なりに色々と考えながら1時間ほど待機したのですが誰も来ず、2時間待っても誰も来ず、3時間待っても・・・・・・誰も来ず、結局その日は諦めました。

ご存じの方も多いと思いますが、新人期間は多くの会員さんに注目されるので、一人でも多くの会員さんと知り合う為の大事な時期です。
それなのに3時間待っても誰も来ないという事は、よっぽど残念なチャットボーイだったわけです。


という事で僕の新人初日は惨敗だった訳ですが、不幸中の幸いと言って良いのか分かりませんが、これはこれで良かったと思える事が2つありました。

1つは、新人狙いのアダ目的の会員さんに遭遇しなかった事です。
そういった会員さんの大半は男性(ゲイ)だったりするのですが、僕はゲイでもバイでもないので、当然ながら彼らの行為は見たくないわけです。

仮に僕が女性だったとして、アダのチャットレディをするのであれば、もちろん覚悟を決めて対応しますけど、ノンアダのチャットレディなら間違い無くプロフィールに「ここはノンアダサイトです!」と強めに書きたくなるタイプです。

でもその場合、「どう書くか?」が結構難しかったりしますよね。
あまりにも強めに書いてしまうと、アダ目的以外の会員さんにも「この人キツい系かも?」と思われてしまう可能性がありますし、かと言って全く書かないと、それはそれで不安だったりしますし。

2つ目の不幸中の幸いは、当時の僕は「新人期間は多くの会員さんに来てもらいやすい」というのを全く知らなかった事です。
全く知らなかったので「新人初日だし誰も来なくても仕方ないか~」と、ある意味楽観的でした。

もし当時の僕が、その事を知っていたとしたら、完全に自信(過信)を失って辞めていたかもしれません・・・ある意味無知で良かったです。